猫な私の甘い恋
席に着いた後、私は思った。

なんだ。怒り狂って私を集団で苛めたり、罵ったりするかと思ったよ。良かったぁ。私あんまり痛いの好きじゃないんだ。
それにしても、支え、幸せに…かぁ。私そんな気さらさらないんだけど。てか、私、猫娘だよ?猫だよ?子供生めるの?
猫族の生き残りは私の家族だけだもんな~。猫族滅ぼしたくないなら、人間と私が結婚するしかないのか。無理だな。うん。

キーンコーンカーンコーン。

チャイムが鳴った。昼休みの終わる合図だ。

あっ。授業が始まる。全部知ってるけど受けるか。

机の中から教科書を出す。そして代奈先生が教室に入ってきた。

「はい。授業を始めるよ。」

先生の言葉で日直の人が立つ合図、礼の合図、座る合図をする。私達はそれに従って動く。

うわ…。

座ると一瞬クラスの男子全員が私の方へ振り向くのだった。
< 11 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop