猫な私の甘い恋
「麗ちゃん、コスプレカフェはどうしたの?」

顔を青ざめて振り返る。そこには彪がいた。

「いやーお休み貰ったからこれから更衣室に着替えに行くところ。」

「ふーん。」

彪は微笑む。けれどその笑顔には悪意しか感じられなかった。

「じゃ、行こうか。」

「………は?」

「ん?」

いや返答がおかしい気がするんですけど。

私は彪の手を振り払い軽く挨拶をしてやり過ごそうとしたが、そんな夢は叶わず…。

………結局彪付いてきたし。

なんか一緒に更衣室に居た。

「さぁどんどん着替えていいぜ!」

馬鹿かお前は。

「じゃあ出て行ってください。」
< 110 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop