猫な私の甘い恋
「なんで。」

こっちが聞きたいわ。

彪と向き合っている状態で思っていたことをそのまま言ってやった。

「ばーか。」

「………。」

無言で、笑顔で、私を見る彪。

「なんか言いなさいよ。」

馬鹿と言われてそうとうショックなのかその場から動かず表情も固まっている。

あれ、こいつこんなにメンタル弱かったけか?

「はぁ。」

頭をかきながらため息をつく彪。

そして私に近寄り、

「あっそ、麗が本音言うなら俺もやっちゃうから。」

そう言った。

「え?」
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