猫な私の甘い恋
状況が理解出来ず、問いてしまった私の腕を掴み両腕上に上げる。そのまま壁へと押し付けてズイッと顔を近づける。

「きゃ。」

裏返った私の声が更衣室に反響する。

「ちょっと離して!」

真ん前にある彪の顔目掛けて言った。

「やだし。俺を馬鹿扱いした罰をやらねぇとな。なぁ、麗。」

ニヤニヤしながら私を見る。嫌な予感しかしない。すると──

「ちょっ!え!どこに手入れてんの!」

彪は片手で両腕をふさぎ、服の中に手を入れていた。

「麗の素肌気持ちいいな。」

そんなこと聞いてないんですけど。そしてお前の顔が果てしなくキモい。

私はこれ以上エスカレートするのを防ぐ為、下から逃れようと思い実践した。

「っ!あっぶねー。」

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