猫な私の甘い恋
何があっぶねーだ馬鹿。

無理でした。

床で寝っ転がる私。今もなお両腕を離してくれない彪。

身体の自由が利かない。

ヤバい。

少し焦ってきた。だって目の前にいる奴が何をするか分からないから。

「んー何しよっかな。」

「私の休憩なくなるんですけど!」

耳がないのか私の言葉を無視する彪。


チュッ。

「ちょっ!」

お腹にキスされた。次に首筋、次に腕、足にもキスされた。そして───

「んっ!」

口に、キスされた。
< 113 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop