猫な私の甘い恋
なんで……どうしよう。

足をジタバタさせたが効果なし。手を動かそうとしても彪の力には勝てなくて。

少し、長くされた。

終わった後、彪の顔は赤くなっていた。

「ん……可愛い。」

その言葉が、心に響いた。

「やだ…。」

嫌だ。これ以上、彪といると、なんだか壊れてしまいそう。

彪が手を離したため、自由になった私。そのまま天井を向きながら顔を手で覆う。

「? どうした。」

満足げな笑みを浮かべて聞いてくる。

「……恥ずかしい。」

今更?とでも言うような顔をする彪。

「あー…最悪。なんでこんな奴とキスなんかしないといけないわけ?悲し。」

「え、酷(ヒド)。みんな俺とキスしたいって思ってるんだぞ?」
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