猫な私の甘い恋
…気まずい。非常に気まずいです。
今私達は電車に乗って揺られている最中。でも話す話題がなくて超静か。どうしましょう。
「あの。」
何も考えていないくせに言葉を吐く私。
「何?」
うぁぁぁどうしよう。幾ら気まずい空気が嫌だからってなんも考えていないのに話しかけるってちょっとどうしよう。
もはや日本語をちゃんと言えているかも曖昧になっている最中(サナカ)颯さんが微笑んだ。
「? どうしたんですか?」
「あ、いやなんか嬉しいなって。麗さんにデート行こうなんて言われるなんてさ。」
「え。」
私も颯さんとデート出来るなんて嬉しいけど私的に彪を忘れる為の水族館なんだけどそんなこと絶対言えない。
「あはは。」