猫な私の甘い恋
どういう表情をすれば良いのか分からなくなった私はとりあえず愛想笑いをした。

「麗さん。好き。ありがとう。」

「へっ!?」

これは現実なのか一瞬戸惑った。でも、現実なんだって受け入れる。

『次は~佐々上駅~お忘れも──』

アナウンスが電車の天井ら辺から聞こえてきた。周りの人達がそれを聞いて降りる方の扉へと並んでいた。

「あ、颯さん着きましたよ。」

とっさに話を逸らす。だって恥ずかしいんだもん。心の準備がまだだったし。

などと理由にもならない理由を吐いた後、駅を後にした。


「お二人様で5000円です。」

今私達は水族館の入り口付近で入場する為に必要なチケットを購入していた。

ヤバい。水族館って結構お金かかるね。
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