猫な私の甘い恋
「あ、はい!」

元気よく返事を返してイルカショーへと足を進めるのだった。


『皆さーんこんにちはー!』

イルカを操るという大変大きな役割のお姉さんがステージの上で愛想笑い浮かべながら挨拶をしていた。私達は少し遅れた為、空いている前の方の席へ座った。

「ふぅ。空いてて良かったね。」

安堵の声を漏らす颯さん。

「そうですね。」

超笑顔で返答する。

イルカショーなんて見るだけ無駄だと思うけどね。

「僕はイルカ、好きだよ。」

私の心の声が聞こえたかのように颯さんが話し始める。

「どうしてですか?」

少し疑問に思った私は颯さんに問う。
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