猫な私の甘い恋
内心ドッキドキの私をよそに颯さんが告白してくる。

「好きだよ。麗さん。」

うぅ…。

静かに聞いていると颯さんに横を向かされた。颯さんの真剣な顔が見えた。

「あっ。」

キスされると察して目を瞑る。……颯さんの口が私の口に重なった。

「ん。」

ふぁぁぁ。……眠いなんて思ってる場合じゃない。

そのまま眠りに落ちそうな自分をなんとか起こして颯さんを見る。顔が赤かった。

「……可愛いね。」

「う。」

ずるい。なんでそんな嬉しそうにするの。

『ん……可愛い。』

ふと聞き覚えのある声が頭を反響した。
< 139 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop