猫な私の甘い恋
全員が手を挙げた。

す、凄い。みんなを納得させちゃうなんて…愛ちゃんは私の目指すところですな。

「じゃあ最初にコーヒーカップに乗るよ。」

「やった!」と、歓声を上げる人もいれば、「うわぁ最悪。私、無理。」と、嫌々オーラを漂わせている人もいた。

コーヒーカップってどんなのだろう。と私は期待をして向かうのだった。

         ○

なんだろう。この乗り物は。

名前の通り、コーヒーカップに人間が乗っているが、その中心にある丸い部分を回して全体を回していた。みんなキャーキャーワーワー言いながら回している。

これ…乗って大丈夫?死なない?

私が生と死がどうのこうの言っている間に順番がきてしまったようだ。友達に流されるようにしてカップへ乗り込んだ。

「これ大丈夫?怖くない?」

「う~ん…。人によって違うかな。麗ちゃんはヤバいかもしれない。」
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