猫な私の甘い恋
3ー3 帰り道ですよ?
ひゃあああ!

おはようございます!超美少女麗ちゃんです!今、とにかく遅刻しそう!寝過ぎた。ちょっとだけ屋根辿ってこうかな。

本来の姿の私は跳躍力だけ、人間の50倍あるらしいんだ。だから歩くのが面倒くさいときは屋根を辿っていくことがあるんだ。と、言うことで上行っちゃいまぁす。

「よっと。」

猫耳と尻尾をさらけ出して軽くジャンプする。ふわりと柔らかく身体が浮かび、屋根の上に着地する。

「さっ!早く行かないと!」

神的速さの足を速めて、学校へと向かう。

「ニャー。」

屋根を走っている途中、黒猫が困っているような鳴き方をして屋根の上に居座っていた。私にはそれが人間の言葉のようにスラスラと頭に入る。

「ねっ。猫さんどうしたの?」

大分深刻な顔でぶつぶつと言っていたので猫の隣にしゃがみ込む。
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