猫な私の甘い恋
「あ、もう起きてんよー。」

後ろから男性の声が聞こえてきた。そしてやっとようやく我に返って自分の置かれている状況に気付いた。そのまま無我夢中に走り出した。けれど、前に行く手を阻む厄介な男達が佇んでいた。しかも3人。

あ、これ終わった。

結果は同じなんだろう。そう思っても希望はある。そこに思いっきり突っ込んでみた。

「ぐふっ!おえーー。」

あ、ヤバ。

3人の中の一人が私の突進によって吐いてしまった。そしてグイッと手を引っ張られ、

「やっと起きたんだ。待ってたんだよ?」

そう言い笑っていた。今にもぐへへへなんて言って笑いそうな笑み。その笑顔に恐怖を感じた。

「っ!やっ!」

振り払おうとしても力には勝てなくて、

「おいでよ。大丈夫。痛くしないから。」

怖い。怖い怖い怖い怖い。
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