猫な私の甘い恋
そう言って私の手を引いて身体を起こす。

「な?」

満足そうに笑顔をつくる。くうぅぅ。私だっていつか彪を焦らせて困らせるんだから!

先を歩く彪に追い付いて後ろから抱きしめる。

「ふふっ。私も大好き!」

「いやそれさっき聞いたから。」

そんな反応求めてないんですけど!

「酷い!もう彪なんか大っ嫌い!」

「は!?す、すまん!おい!麗!」

機嫌を直そうと必死に謝られる。

ふーんだ。許さないもんね。あ、そう言えば彪とは口聞かないって言ってたっけ。いいや。だってこんなに幸せなんだから。
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