猫な私の甘い恋
その数分後。
コーヒーカップは無事、止まった。

あ…ヤバい。私これ無理だわ。吐き気する。

私は今すぐにでも吐きそうな身体をなんとか押さえ込み、他のコーヒーカップに乗っていた友達と合流した。

「麗ちゃん大丈夫?」

愛ちゃんが私に駆け寄り優しい言葉をかける。

「あ、うん。なんとかね…。私の班ヤバかったよ。」

愛ちゃんは私の後ろにいる人達を見て、その中の異常に元気な子の目の前に行き、言った。

「貴方ね!回しすぎよ!少しはみんなのことも考えて!」

きつい言葉を受けたあの子は少しシュンとなってしまった。

「ごめんなさい。つい楽しくなっちゃって…次からは気を付けるよ。」

「分かったならいいわ。さっ。次に行くよ!」

少しお怒りモードの愛ちゃんに私達は少し怖がりながらついて行くのだった。
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