猫な私の甘い恋
美味しそう。早く食べたいな。

私達はクレープを片手にテーブルを探し、やがて見つけ、腰を下ろす。

私はクレープをほおばった。

ん~!美味しい!何この食べ物!今まで損してたね。人間に化けて本当に良かったよ。

みんな幸せそうな顔をしながら、クレープを食べていた。

その時───

友達が小さな声で聞いたことのある名前を言った。

「彪様がいるわ!」

え?彪がいるって?そんなこと…。あ。

友達の言った通り、遊園地の中を歩いていたのは彪だった。周りには2人、格好良い男子が並んで歩いていた。私は気づかれないように愛ちゃんの後ろに身を隠す。彪が私達の近くまでやって来て話しかけてきた。

「や、みんな。こんにちは。何やってるの?」

「「クレープを食べてます!」」

口を揃えて言う。

それよりも彪がキモい。何?あの言い方。あ、あれ?裏表がある人?だとしたら私がいつも見てる方は表か。
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