猫な私の甘い恋
突然、彪が隠れている私を見つけ歩み寄る。

ヤバ…見つかった。

「そこで何してんだ?」

「あんたを避けてたに決まってんでしょ!」

私は、彪に小声で怒鳴ってやった。

「まぁまぁそんなこと言わないでさ。なぁ女子が良ければ一緒に行動しないか?」

「「はい!喜んで一緒させて頂きます!」」

「え?マジで言ってる?」

私は小声でそう言った。

お願いします。一緒に行動しませんように。
そんな私のささやかな願いは彪の言葉で打ち消しれるのだった。

「じゃあ、行きますか。」

いやぁ最悪。

「じゃあ私、帰るね。バイバーイ。」

もうここは帰ってしまおう。

私は後ろを向き、歩き出そうとした…けれど、彪に腰あたりを掴まれた。
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