猫な私の甘い恋
また金魚に逃げられている彪。

「あんた金魚すくったことあるの?」

ちょっとした好奇心で彪に聞いてみた。

「え?ないけど?ずっと勉強してたし。」

ないんだ。

「俺はあるぞ!」

月冴さんには聞いてないのですが。

「僕もあるよ1回だけ。その1回でトラウマになったけどね…。」

じゃあなんで金魚すくいやってるんだよ。もうつっこみたくなる。

「あ~金魚ウザ!そろそろ俺に捕られてくんない?」

じゃあ止めてくれて結構です。あんたから貰っても嬉しくないから。

「あっ!捕れた!」

あ、月冴さんが捕れちゃった。

月冴さんは赤い金魚の入った袋を手に持ち、喜んでいた。
< 52 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop