猫な私の甘い恋
私達は他の人達と合流した。すると愛ちゃんが私の近くに来て聞いてきた。

「ねぇねぇ何してたの?」

「2人が金魚すくいやってた。」

「え!いいなぁ。誰から貰ったの?」

「彪。」

「私だったら一生大切にする~。」

吐き気がすること言わないでください。

「え、あげるよ。」

「いいの!?」

超びっくりする愛ちゃん。
私が愛ちゃんに手渡そうとすると──

「何しようとしてるのかな?」

……彪が来た。うわ、なんていうタイミング。

「え?愛ちゃんに彪が捕ってくれた金魚あげよっかなって思って。」

「…………。」

彪は少し黙ってしまった。少しの沈黙の後、彪は私の手を取り言葉を発した。

「僕は、麗ちゃんの為に金魚を捕ったんだ。それを他の人にあげるなんてそんなの冗談だよね?」
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