猫な私の甘い恋
私は、男子を無視して通り過ぎる。

歩き始めて約5分。

…。なんか後ろにいる男子、増えてない?

私が気が付いたときには既に男子を20~30人くらい連れていた。

あ~これ怒られない?通行の邪魔だよね?

私は仕方なく教室に戻った。そして席に着き直す。

男子達は私を見ているだけで十分らしく質問はしてこなかった。

男子に囲まれて身動きが取れないので、さっきすれ違った『あいつ』のことについて考えることにした。

そう、これは私が男子を連れて学校を歩いているときだった。前から、沢山の女子を連れて歩いている男子がいた。その男子は、真っ黒い髪を少し長めに伸ばし、整った目や口。運動神経が良さそうで、女子に優しく接していた。
うわ~面倒くさそう。と私は思った。そして、前を向く。その男子の横を通り過ぎる。けれどあいつは私をじっと見つめてから通り過ぎた。

どうして私を見てたんだろう。もしかして…私、顔に何か付いてる!?

私は自分の顔を触ってみた。けど、何も付いてはいなかった。
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