猫な私の甘い恋
「麗は俺をとことん振り回すんだな。困らせるんじゃなくて困らされてるな。」

「別にそういう感じじゃないよ?」

「じゃあなんだ?」

「誰かさんにつけ回されてるだけ。」

心に刺さるように言ってあげた。

「俺、可哀想。」

自分で言うか。

「ま、いいや。早く帰ろ。」

私が立ち上がろうとした時、突然彪が私の手首を掴み、押し倒された。

「今度は何ぃ。」

スリ──と私の身体に彪がくっついてきた。

「ひゃ…。」

突然が重なり合いもう赤面する。

やだ…。ひ、彪。

「ん…いい香り。」
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