猫な私の甘い恋
教室に先生もいなかったので声を出す。

私が先輩達と楽しんでいる間にみんな帰っちゃったからな~。私以外2年生はいない……筈。

自分の教室に向かって歩く。

ガラ。

戸を開くと……何故か、彪がいた。

「あ。」

ガラッ!

すぐさま閉じ、しゃがむ。けれど彪はこっちに走って来た。

ガラッ!

戸を開く音。

あ、これ終わったな。

私は心の中でそう思った。

「麗!?なんでまだ学校に行んだよ。あ、でも確かまた鞄があった…?まぁそんなことはどうでもいい!なんなんだ?その格好!超可愛いじゃんか!」

「あー…これはーそのー……。」

ヤバい!いい感じの口実が浮かばない!
< 75 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop