猫な私の甘い恋
2ー2 気になるあの人
私は貴方が好き。
ちょっと前に気付いた…この気持ち。
貴方に伝えるのが怖くて、胸の奥にしまってる。貴方の笑顔で嫌な気持ちも和(ヤワ)らいで、貴方一言で私が笑顔になれる。楽しい魔法を持った、貴方。

今、何処で何してるかな。

私──麗は自分の教室の席について、考えていた。

「こんにちは。麗さん。」

「あ。」

声がした方を見ると颯さんがいた。

噂をすれば颯さんじゃあありませんか。格好いい。

「こ、こんにちは。どうしました?」

「なんとなく。麗さんを観察しに来ただけ。」

周りには沢山の女子がいるのに私だけをじっとみ見つめる。

私を……見ている。

下を向く。なんで私ばっかり…。
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