猫な私の甘い恋
「麗と俺が話してるとき、絶対女子に睨まれるぞ?」

彪のせいで女子に睨まれるとか絶対嫌!

「その話は置いといて、どうして私の名前知ってんの?」

「ん?麗の名前、男子で知らん奴いないぞ?」

あ、そんなに噂されてるの?私。

「超可愛い子が転校してきたって噂だぜ?」

「そうなんだ~。」

少し棒読みで言った。

「それでさ、突然なんだけど…」

その直後、私の手を引っ張り抱き寄せて──

「好きだ。俺の彼女になれ。」

と、言われた。

………………。は?

「絶対嫌!」

そう言って彪を振り払い、距離をおく。

「なんで?どうして?」

問いただす。

「一目惚れ。キスしてもいいか?」

「お断りします!彼女もキスも!」
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