猫な私の甘い恋
あぁ。優しいな。

時間が過ぎたと言ってもまだ2分。(僕は何故麗さんをあんなにも心配していたのだろう。)

「大丈夫だよ。少し待っただけだから。」

麗さんに微笑む。

「は、はい。ありがとうございます。それでお話とはなんでしょう。」

そうだった。僕は麗さんに告白する為にここへ呼んだんだった。

一つ大きく深呼吸をして、決心した。

「僕は麗さんが好き。」

「えっ!」

驚く麗さんを見つめながら話を進める。

「僕が麗さんに初めて会ったのは遊園地だったね。僕から見る麗さんは仲間と、友達と楽しそうでキラキラしてた。手の届かない場所にいるような気がした。そんな麗さんに話しかけて、ちゃんと返事をしてくれた麗さんがみんな平等に見ていて、凄いなって思った。この人は格好いいから『様』付けで呼ぶとかじゃなくて、みんなに同じだけ幸せをくれる。麗さんの笑顔をいつからから、守りたいと思っている自分がいた。………こんな僕で良かったら、麗さんを守らせてくれないかな。」
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