猫な私の甘い恋
「失礼します。」

扉を開き、静かに閉める。

「やぁ麗さん!会いたかったよ。」

奥にある大きな椅子から私の元へ歩み寄ってきたのは彪。

私は会いたくなかったよ。

とりあえず彪目掛けて嫌な顔をする。

「よっ!麗。」

彪が座っていた椅子の少し前の椅子に座っている男子に声をかけられた。

なんか聞いたことある声。

そう思い声がした方へと目を向ける。

「あ。」

そこには相変わらず笑顔の月冴さんがいた。

「こんにちは。」

一応挨拶をする。

「僕もいるんだけどな。」

次は後ろから声が聞こえた。首だけ動かし後ろを見る。
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