猫な私の甘い恋

そこで、佳奈さんの言葉が途切れた。

なんだったんだろ。

佳奈さんの発した言葉に疑問を抱きながら彪の説明会に集中する。

その時、初めて彪がずっと私を見て話していたことに気付いた。

全部見られてる…。

直後、彪が私に聞いてきた。

「はい。ここまでの話、麗さん分かりましたか?」

え……。私?

「は、はい。一応。」

適当に返事をした。だって佳奈さんの話聞いてて彪の話なんか耳に入らなかったもん。

「では文化祭の担当、麗さんはどこでしたか?」

あ……。やべ。

私はこの時、適当に返事しちゃ駄目だな。と、心の中で反省するのだった。
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