猫な私の甘い恋
○
学校へ着くと男子が集まってきた。
あ。キモ。
私は男子を避けながら生徒会室を目指して走った。男子は私を諦めず追いかけてくる。
や、やだ。
「付いて来ないでぇぇ!」
悲痛な叫び声は男子に届くことなく消えていくことになるのだった。
「はぁはぁ……はぁ。」
生徒会室に着いた時、私の体力はかなり削れていた。
「どうした。随分と息が切れてるじゃねーか。」
奥の椅子にゆったりと腰掛けている彪が話しかけてきた。
「しょうがないでしょ。男子が追っかけてきたんだから。」
「モテてんなぁ。」
お前もだろ。