猫な私の甘い恋
「彪様にそんなこと言われるなんて嬉しい限りです!」

あら。私と彪が言うのには天と地の差があるみたい。なんか悲しい。

精神的ダメージをもろにくらった私を無視し、2人の世界に入っている彪と涼花ちゃん。

え、何?彪の本命は涼花ちゃんですかね?

軽い冗談を吐いていると涼花ちゃんが別世界から戻ってきた。

「じゃあ麗ちゃんにもコスプレしてもらうね。女子更衣室はこっちだよ。」

「え?」

涼花ちゃんに手を引かれ、よく分からない教室へ連れて行かれる。

私そういうの似合わないと思うんだけど…。

ヤバい絶望感に身を包みながら更衣室とやらに到着した。

「んーどれがいいかな。」

私から手を離し、沢山の衣装を真剣に選ぶ。

「あっ!これが似合いそう!」
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