猫な私の甘い恋
涼花ちゃんが声を上げた1着を私の前まで持ってくる。黒いロリータな感じの可愛い服。それには私の本来の姿と似ている猫耳のカチューシャとピンで付ける尻尾が備わっていた。

「……猫?」

この服のモチーフがイマイチ分からない私は涼花ちゃんに質問した。

「そう!猫!麗ちゃんに絶対似合う!」

「あ、うん。」

涼花ちゃんのあまりの迫力に太刀打ちできない私は少し呆然としてしまった。

あっでも猫、使える。

いいことを思いついた。 

私、冴えてる!

と、自分を棚に上げて天才ぶった後、

「でも私もっとリアルな耳と尻尾持ってるからそれはいいよ。」

そう言った。

だって本物持ってるし。誰も気付かないよ。

涼花ちゃんを見ると少し怪訝な顔をしていた。
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