止まない雨はない

【回想】

突然今まで契約してない会社から社長夫妻が訪ねてきた。
そこの会社も同じくらい大きい会社でな。
仕事ではなく、私用できたというので不思議だったけど社長室に通した。

「何の用ですか」

突然姪の話をはじめてな

「私の姪の話なんですが、付き合っていた男のの父親に別れてくれと言われたそうで、別れ、私たちを頼ってきました。そこまでだったら、ここには来てないんですが、姪が引っ越してから少したった頃でした。妊娠してることが分かりまして、父親は誰か聞いたのですが姪は言わなかったんです。なにかあるとは思っていましたが、何も聞きませんでした。それで少し調べさせてもらいました。あなたの息子さんの子どもを姪は産みました」

途中からなんとなく予想はたっていたと思う。
夫妻の妻のほうはなんとなく雰囲気が似ていたから。

「それで、あなたたちは私に何をしろと」

「私はお姉ちゃん夫婦が残したあのこたちには、幸せになってもらいたいんですよ。あのこ真紀があなたの息子さんのことがまだ、好きなら邪魔はしないで欲しいんです」

「真紀が望んであなたの息子さんと付き合うなら私たちは歓迎します」

「分かりました。息子が本当に好きなら私も認めます。しかし、あなたたちの大事な姪さんを傷つけてしまいすみません」

「いいえ、あなたにも理由があったと思いますし、こんな大きな会社ですから」

「私は少し感謝してます。姪の真紀はお姉ちゃんに似て頑固だったから、あんなことがなければ私たちに頼ってきませんでした。だから、ありがとうございます」


【回想終了】

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