いいかげん俺にしとけよ、先輩。(仮)
「この学校、移動教室の時は日直が鍵の施開錠しなきゃなんですもんね」
人気者でいつも友達に囲まれてる穂高先輩が珍しく1人だったのはその為なのかと凄く納得
「姫ちゃんは、体育?」
「へっ、なんでわかったんですか?!」
「髪結んでるから」
咄嗟に後頭部に触れて確認すると確かにポニーテールをしていた
穂高先輩に会えた嬉しさですっかり忘れてた
「体育の前後はいつも髪結んでるなーって思って」
「た、確かに。言われてみればそうかもです」
自分の事なのに全然気づかなかった
「先輩よく気づきましたねっ」
頭いい人は気にかけるところが違うんだね
「みてるよ」
「へっ」
「姫ちゃんの事。俺はみてるよ」
「・・・・・っ」
ジッと見つめられて
目を反らせない
息が詰まりそう
心臓・・・ドキドキしてる
わたし・・・
私っ・・