いいかげん俺にしとけよ、先輩。(仮)





「入谷くん・・・そんなのって・・・・・・」



そんな決めつけ・・・酷いよ




「すみません。ちょっと話し過ぎました。」




そう言って私に背を向けて再び歩き出した入谷くん




「・・・・・・」




またそうやって、全部抱え込んで隠してしまうの?




そんなんじゃわからないし、酷いと思ってしまったままなのに・・・ー






「姫セーンパイ、着きましたよ!」



「・・・うん」




さっきまで真面目で大人っぽい表情をしていたのに




次に振り返った入谷くんはいつもの可愛い彼に元どおり




やっぱり、入谷くんってよくわからない




なんでそこまで私を好きだと言えるのかも




穂高先輩を嫌う理由も



入谷くんの本心も。




何もよくわからない。




< 22 / 23 >

この作品をシェア

pagetop