大人スイーツと一緒に
私の気持ちが落ちている時も、湊は察知してくれて、上手く落ち着けるように誘導してくれる。


「正直言うと…美奈を傷つける奴は泣いたら良いと思うけどね!」


毒舌をサラリと言って、湊は小悪魔みたいに笑った。


湊にたまに降臨する小悪魔は如何なものか…。


小悪魔な部分はきっと、職場の中では私しか知らない部分だと思う。


優しくて可愛いだけじゃないんだよって皆に教えてあげたいけど、教えてあげない。


教えたら、もっと湊ファンが増えちゃうから。



「ルームサービスのディナーを注文したんだけど…まだ1時間はあるね…。どうしよっか?」



抱きしめていた腕をほどいて、私をソファーに座らせた。


「本当はディナー後にしようと思ってたんだけど…まぁ、いいよね。口開けて?」

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