大人スイーツと一緒に
湊には申し訳ないのだけれど、ブランデーの味が口の中に残っていて、お水で流し込みたい。


湊はペットボトルの水を私に差し出したと思ったら、蓋を開ける前に口を塞がれた。


「口直し…ってゆうか、ずっと我慢してた事があるんだけど…」


「うん…?」


「最近忙しくて、ずっと"して"無かったでしょう?だから、今しても良い?」


「…はい」


ココ最近、会える時間も少なくて、会ってもどちらかが先に寝てしまったりで、スキンシップの先をしばらくしていなかった。


私も今日こそは…なんて期待もしつつ、まさか今のタイミングとは。


湊が口に出す事はあまりないのだけれど、今日は…"どうしても"の日だったのかもしれない。


「後、何年先かも分からないけれど、なるべく早い内にお嫁さんになってくれる?」


私の髪を撫でながら、照れくさそうに言う湊を見てると胸がキュンとなって、大好きだなぁって再確認した。


「何年か先だと待てないから、遅くても再来年には貰ってくれる?」


「了解…」


キラキラと光輝く夜景を背景にして、二人共、ゆっくりと目を閉じた。


いつまでも仲睦まじく、時には喧嘩もしたりして、一緒に居れたら良いなぁ。


遅れて来たクリスマスに祝杯を。


「あっ、やっぱり、お料理食べてからにする。もう時間無いし!」

「えーっ…」


☆END☆


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