天空の覇者
「大隈ぁ〜」

俺は大隈の身を案じありったけの声で叫んだ。

アイツ…大丈夫か?

「ジョ、ジョー…な、なんとか…だ、大丈夫だ。なんか…パーツが…散乱しとる…どっかから…コクピットに…侵入して来た…みたい…だ…」

口じゃ強がってるが途切れ途切れの会話からしてかなり重症だな。

帰還するまでの間に気圧で傷が開いて失血死の恐れもある。

「大隈っ!右のエアダクトを吹っ飛ばされてる…さっさと片付けてさっさと戻るぞ」

早くあの化け物仕留めて戻んなきゃな

俺は急ぎ怪獣の真上…絶好の射点に付き最後の一発をぶっ放した。
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