天空の覇者
なんとミハエルは処分を覚悟でこの暴挙を上に進言し動かしてしまった。

｢柳瀬三尉を我がミュンヘンに派遣して頂けた事、ドイツ空軍怪獣退治課のみならずドイツ国民を代表して礼を申し上げます｣

という書き出しで始まった手紙は俺の３ヶ月に渡るドイツ滞在中の訓練の事を事細かに書き綴ってあった。
そして最後に

｢世界最高水準の日本に於いてエースを勤める柳瀬三尉はドイツのみならず世界中のパイロットにとって憧れの存在であり越えるべき目標でもあります。世界中の空の平和の為彼には輝ける存在でなくてはなりません。その為三尉が慣れ親しんだ機体を失礼とは思いましたが送らせて頂きました。どうか彼を復隊させる様検討して頂きたい｣

と結んであった。
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