天空の覇者
基地に帰った俺は誰彼構わず不満をぶちまけヘルメットを床に叩きつけた。

「クソったれがっ!」

その剣幕に誰もが驚いてる中ただ1人おやっさんが

「柳瀬っ焦るな。焦ったとこでどうにもならんぞ」

となだめる。

それでもおさまらず

「チームの存続すら怪しいってのに誰も何も解っちゃいねぇ…未だににわか仕込みの技で簡単に怪獣撃墜出来るって勘違いしてるヤツもおるし…」

もはや一度点いた怒りの炎は納まらない。

「お前の気持ちは解る…けど基地自体ここまで追い詰められるなんて予想も出来なかったんだからな」

と言われても

「パイロットもおらん、戦闘機も無い…補充兵なんざいつ来るか解りゃしねぇ!…そんな状態でも戦わなきゃなんねぇんだぞ!そんな事言ってる場合かよ」

もはや俺を止められる者は、いない。
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