天空の覇者

｢まぁアイツも損傷機の修理で一杯一杯だからな…アンタだって今日は１人やないか｣

｢君の話がどんなものか大体予想ついてるからね…加奈子は必要ないよ。せっかく男２人なんだ。今日は腹割って話そう｣

さて彼は、どう切り出して来るかな？

｢んじゃあ…｣

と彼が話を切り出しかけると

｢真面目な話ってのは解ってるが…何か飲み物を注文しないかい？喉がカラカラだよ｣

解っては、いるんだが…僕にだって余裕ぐらい欲しい。

｢まぁ居酒屋だからな…おばちゃんっ！生、２つな｣

これから彼と話す事がどんな事か…期待と不安を抱えたまま…

僕達は生ビールが来るのをまばたきもせずに待った。