天空の覇者

｢アイツ…こんな時間まで…｣

見るとアイツが修理してる機体…大隈のAｰ10だ。

俺が身動き出来ずに固まってると

｢千里は、お前や大隈の為に整備する為なら徹夜も厭わない…そんだけ覚悟決めてんだよ。正直アイツには参った…スカイホェールは他のメカが扱えるレベルまで徹夜して修理済ませやがったよ。挙げ句の果てに『後はバカでも何とかなる。残りは任せたけんあたしはフォックスとAｰ10の修理するっ！文句は言わせんけんね』と来やがった｣

"スパーッ"

おやっさんが旨そうにタバコ吹かしてるのを見て俺は何か申し訳ない気持ちで一杯になった。

｢今は千里に何も言う必要無い。パイロットの感謝ってのは結果で示すものだぞ｣

おやっさんの言葉を聞いて…必死に修理する千里の姿を見て…有明の話にビビってる自分が情けなく思えた。