天空の覇者
次の日からも俺達は悶々とした日々を過ごす。

まぁ無理も無い。

今年は完全に予算オーバー

飛行訓練すら出来ない。

「大隈の普段の不摂生のツケが来たな…」

「修理代はジョーの方がかかってる」

いや…そんなレベルじゃないぞ。

一応怪獣出現に備え待機してなきゃならない身

昼間っから酒飲む訳にも行かないし金も無い。

擬似訓練用の機械は、あるが実戦派の俺らにゃ物足りない。

やる事も無く無駄な時間を過ごすだけ…

そんな何するでもない時に有明から電話なんかあった日には…

「うっ…もしかして有明かよ…」

俺が落胆の表情を浮かべてたら

電話の向こうから能天気そうな声で

「やぁ柳瀬君…パイロットは揃ったかい?」

やっぱり有明か…まったく…
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