天空の覇者
その後も暫く話し込んで島の情報を仕入れ電話を切ろうとした時

「柳瀬君…君には随分辛い役回りを押し付けてしまったね…すまないと思ってる…だけど人類の未来の為と…」

「解ってる…知らなければ良かったんだろうが知った以上見て見ぬフリなんか出来んからな…ぼちぼち怪獣退治なんて必要の無い世の中にせにゃイカん…だからこれは俺にとって最後の出撃にするつもりだ」

「解った。君達の成功と幸運を祈るよ」

「ハハハ…俺は神様なんか信じなきゃならんほど落ちぶれてねぇよ」

「頼もしいかぎりだ。それじゃあ頼んだよ。なんせ君達は僕の最後の切り札なんだから…」

そう言って有明は電話を切った。
< 240 / 404 >

この作品をシェア

pagetop