天空の覇者

そうこうするうちに音は大きくなり轟音とも言えるレベルで近付いてきた。

｢ン？ナ、何ノ音ダ？｣

柳瀬達の攻撃隊の存在を知らない会長はじわじわと近付く音に狼狽している。

｢アリアケ…コレハ一体？｣

｢解りませんが…ここは危ない…会長っ地下施設に避難しましょう｣

会長は何が何か解らないまま有明の言う通り避難の為身を翻す。

そして頭上に雑多な戦闘機が大挙押し寄せている事に気付き

｢敵…カ？｣

｢おそらく…ただ、どこのどの部隊かは…とにかく早く地下へ避難して下さい。私は迎撃の指揮をとります｣

有明と会長は地下へ通ずる入り口へ駆け出していった。