天空の覇者
「終わったな…」

俺達は轟音と噴煙を果てしなく上げる島を後にした。

有明の言ってた島の北側の保養所も多少のダメージは負ってるらしいが、とりあえず無関係の民間人を少なからず残したみたいだな。

眼下には海上保安庁の船舶が残された民間人救助に向かっている。

これで終わったんだな

何もかも…

薄汚れた人間の浅知恵で、むざむざ殺された怪獣も、どさくさ紛れにみみっちく銭儲けするヤツも、いなくなった。

一握りの人間の欲望で、ねじ曲げた歴史を正常に戻す為おびただしい血を流すのが変わらずに続く人間の歴史だとしたら…悲しいな
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