天空の覇者
「今さらって…あのなぁ、まがりなりにもMK2は世界一ハードな怪獣退治の現場やろうがっ!…それを今の状態のまま放っとけるか」

興奮気味の大島を冷静な視線で見つめ

「なるほどね…そういう事か…でも、ちょっと…ってか、かなり遅かったな」

あたしが嫌味混じりに言ったもんで

「遅かった?あ、おい千里…どういう意味だ?」

慌てふためく大島に

「アレ…」

顎でテレビを指し

「もうすぐ臨時ニュースでアンタが出遅れた理由を教えてくれるよ」

もっとも…あたしは、そんなニュースなんか見たくないんだけど…

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