天空の覇者
「まぁ仕事っぷり見るんならそれなりの準備せなな」

そう言って電話を借りた俺は格納庫に電話した。

「あ〜柳瀬だ。千里呼んでくれ」

しばらくして千里が電話口に出て来た。

「昨日の有明乗せるからバロン2機準備してくれ」

「はぁ〜?アイツ来たん…まぁ物好きやね…まぁ準備するのは、いいけどアンタ大丈夫?アルコールちゃんと抜けたん?」

と半ば呆れた反応とともに俺らの心配してるが…俺に言わせりゃコイツの方が危なっかしい…

まぁ何事も無かった様に

「午前中大隈と2人でグラウンドとサウナ往復したけん大丈夫さ」

とやり返すと

「30分くれりゃ何とかする。最近動かしとらんけんね」

相変わらず自信満々の返答なんで

「ああ頼んだ」

と言って電話を切った。

因みにバロンってのはT38バロンって複座式戦闘機で、現在基地内にあるバロンは武装を外した練習機状態

給油と暖気さえやればいつでも飛べる状態ではある。
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