奇形少年少女

「ねぇ…悠」

って
美紀が呼ぶ
度に

僕は光を
感じる

だから僕は
愛しそうに
「美紀」
って


返した。











なのに
僕らは
気持ちを
通じ合えない



知ってる。


美紀が僕の
ことを好きなのも


僕も美紀のことを





でも友達という一線
が越えられなかった。





勇気?恐れ?戸惑い?




そんなんじゃない




お互い

存在する
だけで


十分だったんだ。





けど
あの日




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