校庭に置いてきたポニーテールの頃
「……いや、何でもないわ。さて、そろそろ浦東を追い出してくるか」
ヒロが立ち上がったのと同時に、ドームの中から唯が出てきた。
「あー楽しかったー!……あれ、もしかして二人いい感じだった?」
「バーカ。お前だって今、大嶋と二人でいたんじゃねえのか?」
「そうだけど、私らは違うよー」
ヒロの背中を見つめながら、さっき言いかけていた言葉を思い出す。
『宮西って、まだ澤田のことが好きなの?』
……もしかして今、そう聞こうとした?
さっきのヒロの言葉の続きをいくら探してみても、それ以外には思いつかない。
だとしたら、ヒロって本当に私のことが好きなんだろうか。
だって私が澤田のことを好きって、ヒロは知っているのに。
あれ、なんで私が切なくなるんだろう……
胸がきゅーって苦しくなって、私は思わず制服のリボンを握りしめていた。
ヒロが立ち上がったのと同時に、ドームの中から唯が出てきた。
「あー楽しかったー!……あれ、もしかして二人いい感じだった?」
「バーカ。お前だって今、大嶋と二人でいたんじゃねえのか?」
「そうだけど、私らは違うよー」
ヒロの背中を見つめながら、さっき言いかけていた言葉を思い出す。
『宮西って、まだ澤田のことが好きなの?』
……もしかして今、そう聞こうとした?
さっきのヒロの言葉の続きをいくら探してみても、それ以外には思いつかない。
だとしたら、ヒロって本当に私のことが好きなんだろうか。
だって私が澤田のことを好きって、ヒロは知っているのに。
あれ、なんで私が切なくなるんだろう……
胸がきゅーって苦しくなって、私は思わず制服のリボンを握りしめていた。