校庭に置いてきたポニーテールの頃
「……今何時?」
「ごめん、起こした?まだ8時過ぎだよ」
大樹は横になったまま何も言わずに、私に抱きついて胸に顔をうずめた。
私は彼の頭を優しく撫でながら、ぼんやりとした幸せを噛み締めていた。
そう、結局今の私は幸せだったのだ。
大樹は前に、私への愛情はすでに消えてしまっているとはっきりと言った。
それでもこうして私のことを求めてきていると感じてしまうと、やっぱり彼を愛しく思ってしまうのだ。
今の私達の関係を一般的に考えても、良いお付き合いをしているとはとても思えない。
実際、友達に大樹との関係を続けていることを話すと呆れ返ってしまって、それからこのことに関しては何も言わなくなったのだ。
友達がそう思うことだって当然のことだし、そのうち大樹に新しく彼女ができたら自分が傷つくことだってわかっている。
それでも好きな人と一緒にいられるということが、今の私にとって一番の幸せなんだと思うようにしているだけなのかもしれない。
「ごめん、起こした?まだ8時過ぎだよ」
大樹は横になったまま何も言わずに、私に抱きついて胸に顔をうずめた。
私は彼の頭を優しく撫でながら、ぼんやりとした幸せを噛み締めていた。
そう、結局今の私は幸せだったのだ。
大樹は前に、私への愛情はすでに消えてしまっているとはっきりと言った。
それでもこうして私のことを求めてきていると感じてしまうと、やっぱり彼を愛しく思ってしまうのだ。
今の私達の関係を一般的に考えても、良いお付き合いをしているとはとても思えない。
実際、友達に大樹との関係を続けていることを話すと呆れ返ってしまって、それからこのことに関しては何も言わなくなったのだ。
友達がそう思うことだって当然のことだし、そのうち大樹に新しく彼女ができたら自分が傷つくことだってわかっている。
それでも好きな人と一緒にいられるということが、今の私にとって一番の幸せなんだと思うようにしているだけなのかもしれない。