校庭に置いてきたポニーテールの頃
2000.10.4 帰り道
普段の帰り道は一人のときが多い。
家が同じ方向の唯や小百合ちゃんが部活ということもあるけど、私はぼんやりと景色を見ながら帰ることが好きだった。
通学路の途中までは国道を歩くため車通りも多いんだけど、行き交う車を眺めたり、じゃれ合う小学生がいたり、アスファルトの間から小さな花を見つけたり。
だけど今日の帰り道は私の何メートルか後ろにヒロがいる。
さっき下駄箱で真綾ちゃん達とヒロの話し声が聞こえたから、もしかしたら一緒に帰っているのかもしれない。
ヒロが西小方面にいることは不自然だから、もし誰かから何か聞かれたら、そのときは親戚の家に行くと説明をするらしい。
私とヒロの間も距離が空いているから、一見いつもと変わらない帰り道に見えるけど、やっぱり何か違う感じがする。
家が同じ方向の唯や小百合ちゃんが部活ということもあるけど、私はぼんやりと景色を見ながら帰ることが好きだった。
通学路の途中までは国道を歩くため車通りも多いんだけど、行き交う車を眺めたり、じゃれ合う小学生がいたり、アスファルトの間から小さな花を見つけたり。
だけど今日の帰り道は私の何メートルか後ろにヒロがいる。
さっき下駄箱で真綾ちゃん達とヒロの話し声が聞こえたから、もしかしたら一緒に帰っているのかもしれない。
ヒロが西小方面にいることは不自然だから、もし誰かから何か聞かれたら、そのときは親戚の家に行くと説明をするらしい。
私とヒロの間も距離が空いているから、一見いつもと変わらない帰り道に見えるけど、やっぱり何か違う感じがする。